このページでは、「家相」の原点について考えてみましょう。
 

  
近代社会に住む私達にとっては不思議な話であるが、「家相」の吉凶というものが
本当にあるのであろうか。迷信ではないかと思いながらも、自分の家を新築したり
増改築するのに、「家相」を気にしない人はいないであろう。また、気にしない人でも
地鎮祭をしないで家を建てる人はいないであろう。
建築に携わる人達も、施主の要望により家を設計し、施行を進めているのである。

 では、 「家相」 とは、どのようなものなのであろうか。
 
 例えば、一人一人の目鼻立ちが異なるように、
 家にもいろいろな形がある。
 美しくバランスのとれた家もあれば、
 どことなく貧相でアンバランスな家も見かける。
 そのような家を見かけた時、どのような家族を思い浮かべるか。
 陽当りの良い、小じんまりとした家には、
 幸福に満ちた家族を想像するであろう。
 このように 「家相」 とは、まず一つには、
 家の外観に関係するものがあって、美しくバランスのとれた
 家を建てるために役立つものと言うことが言える。
 また、私達の家には、太陽の光線と熱量・紫外線の殺菌力・風の流れ、
 そして室内の温度と湿度、大気による影響というものは、
 欠かす事ができないものである。
   
   「家相」 は、これらの点を考慮した、住宅衛生学上理想的な
   家を建てるためのものであると言える。
   したがって、家を建てる人は 「家相」 に従って、
   良相の家のもつ方徳なるものを十分に採り入れ、
   また、家の悪い面である方災力を打ち消し、
   おさえてゆく事を心掛けるのも必要であろう。